主人公のえりこは清正保育園で働く少女漫画が大好きな33歳。目下、初彼募集中。今日も同僚の自信ない系成人男性 信彦先生は無能。子供達(人間の性欲の権化)を観ると最近吐き気がする。人間不信な毎日。サンタを信じないリアリストなガキ共のためのクリスマス会をなぜ催さねばならない?しかし聖夜に奇跡は起こる!信じ、信じ返す心が欲しいよね。演劇が始まるよ。
「電波乱れる嵐の夜、脅威の隣人が現れる――。」
しみったれたアパートに引っ越してきた。4畳半の狭い部屋に弟と二人暮らし。
家から出ない俺のことを、弟は社会不適合者だと思っているようだが、違う。
お前が社会に過適合してるだけだ。俺が普通で、お前が異常。
異常と言えば、隣の住人は奇声を発し、壁を叩くに留まらず、遂に俺の行動を真似し始めた。
監視されてるのか?こんな電源タップ買った覚えがないぞ。
そういえばそんな話、ネットで見たことあるな。
違う、妄想じゃない。都市伝説じゃない。ネットには世界の真実が載っているんだ。
使用中の電子レンジは覗いちゃいけないし、猫が顔を洗うと次の日は雨が降るんだ。
真理は目に見えない。電波を通してしか受信できない。
俺は受信機だ。
『デコる』は、より良い自分になりたい、近づきたい。という当たり前の欲求に向き合います。
物語は、少し先の未来、もしくは別の世界線。そこでは『デコラジック』という吸引式の化粧品が存在します。
化粧品でありながら、外面を飾るものではなく、内面、つまり性格を飾ることの出来る化粧品。「デコる」と言われるそれは、社交性を求める男性を中心に流行り始めています。しかし、自身を偽り他人と接する違和感から嫌悪する人が大多数。女性が化粧をして外見を美しく見せるのは礼儀とさえ言われるのに、他人に迷惑をかけない為に化粧をする主人公の男は嘘つき呼ばわり。
少しだけ自分に自信を持ちたい。そんな、平凡な男が見所です。
【お父さんが、宗教団体に魂を売ってしまう!?コロナ禍の家族を描く、ハートフル・サスペンス】
花畑家は3人家族。ある日、母と娘はリモート環境で仕事をしていた父・花畑目論見の様子がおかしいことに気づく。唐突に国家を語りだした目論見は、怪しげな組織に加盟しており、「魂を販売し、世界を救う」という考えに取りつかれていたのだった。突然のことに驚き、解決方法を模索しようとする母と娘。
しかし、この事件をきっかけに、一見、仲良さそうな一家の中で、それぞれの秘密が明かされはじめる。そして、魂の売買をめぐって、花畑家の周囲を怪しい人物がうろつくように…。
一家が崩壊する運命の足音は、すぐそばまで迫っているのだった。
とある地方都市の公園に住むホームレス。そのホームレスと町の人との交流を描く。一方的で傲慢な発言を繰り返すホームレスに苛立ちや怒りを覚える住民たちだが、それぞれの心の琴線に触れていたようで…。不要なコミュニケーションから生まれる必要な感情と覚悟。そんな時、ホームレスに事件が起きる。不要不急、行動の制限が叫ばれる中、生まれたホームレスコメディ。変なおじさんが無駄に社会を斬ったり、斬られたり。お客さんまで巻き込んで?
3分で出来上がるカップラーメンの話。具達は「仕事」として味を出している。
即席麺養成所を卒業した者だけがその仕事に就くことが出来るのだ。
新人の卵がやってくるところから物語は始まる。寡黙な肉や調子に乗っているエビ達。
彼らは味を出す事が出来るのか。麺が主役なの?スープが主役?結局どっちなの。
カップラーメンの具達が生きていたらどう?残ったスープに浮く小さな葱って可哀想じゃない?なんか被り物しても成立する演劇したいよね。ちょうどいいじゃん。これやろう。
京都育水会シンクロチームのレギュラー小暮凪咲は目立たないタイプである。が、エースの真奈美、新人の葵らの活躍が目立つ中、彼女だけは他の選手とは全く違う、重要な使命を帯びていた。
それは誰よりも早く深く沈むこと。
タワーの時、プールの底で全員を支える為に踏ん張るのが彼女の役目。
その為にはただ一人、まっすぐに早く深く潜る。
それは静かで熱い、もう一つのキラメキ。
シンクロナイズドスイミング演劇「キラメキ」で描かれた熱い青春活劇を、最も深いもう一つの視点から語り直す!
『劇団』という形ではなくプロデュース団体という形をとっている以上はプロデュース団体ならではの多士済々が織りなす化学反応を楽しんでいただければなと思っていますが、そもそもメガネニカナウを初見のお客様には劇団なのかプロデュース団体なのかは関係ない話なので、とにかく二朗松田が描き出す『非日常の中でちょっとニヤニヤできる日常っぽい世界観』を体験していただければなと思います。今回の作品は宇宙船内を舞台にするので、お客様にどれだけ宇宙を感じていただけるかがカギですね。
猟奇的ピンクが誇る女優陣フルキャストでお送りする今作は、“フツウ”の学校で起こる物語です。
多様性がクローズアップされる現代に置いて“フツウ”とは何か。
先生と生徒。人と人が向き合うということとはどういうことなのか・・・。
常にスポットライトの当たらない側の物語を描き続けてきた猟奇的ピンクらしさ全開の作品です。
今作のためだけの書き下ろし楽曲に載せたパフォーマンスも必見です!
差別、ジェンダー、ハラスメントなど、数々の時事問題を馬鹿馬鹿しいコメディに仕上げてきた笑の内閣が、関西演劇祭に送り込む新作のテーマは、血液型による差別「ブラッドタイプハラスメント」
日本人にはおなじみの血液型性格判断。日本・韓国・台湾以外では、自分の血液型を知る人すら殆どいないにも関わらず、日本には広がり、科学的になんの根拠もないにも関わらず信じられている。
しかし、生まれながらにして変えられない属性で人を判断することはいいのか、その問題を扱いつつ、小さな郵便局を舞台にスケールの小さな作品に仕上げている。