関西演劇祭2021へ参加された劇団の皆さん、ご来場いただいた皆さん。改めてお疲れ様でした、そしてありがとうございました！
私自身初めて参加させていただき、関西演劇祭ならではの演劇に触れ、刺激的な演劇体験となりました。そんな時間を一緒に共有しお届け出来た事を嬉しく思っています。何よりも劇団の皆さんの個性豊かなパフォーマンスによって、会場が活気にあふれ、鮮やかに彩られていました。
実行委員長として審査にも携わらせていただいた中で、改めて演劇はいろんな議論を交わすことができて、人と人が繋がることができるものだなと感じています。同じ空間、同じ時間を使っても、これ程までに演劇的表現とは千差万別なのかと驚き、原点に立ち返るようなひと時でもありました。芝居に携わる者のひとりとして、演劇の可能性をこれからも多くの方達と探求出来たら、関西演劇祭がそんな場所の一つとして広がっていったら、と願っております！本当にありがとうございました。
関西演劇祭が無事に閉幕し、
ほっとした気持ちと、祭りの後の寂しさを同時に感じています。
今年は脚本、演出のレベルが高く感動と興奮を沢山させていただきました。
参加していただいた10劇団とスタッフに心から御礼申し上げます。
今年も関西演劇祭にサポーターとしてさせていただき、素直に、3年続けてきた成果を感じました。応募劇団の数も着実に増え、今回は特に寄りすぐりの10劇団の出場になったと伺いました。私個人としては「寄りすぐらない豊かさ」にも大いに興味があるのですけれども…しかし寄りすぐってもこんなに多種多様な劇団があるというのは凄いことです。驚き、興奮し、笑い、感動する9日間でした。
膨大な稽古量で劇場を熱く震わせた「project真夏の太陽ガールズ」。体力の限界まで演じ徹底的に楽しませた「劇想からまわりえっちゃん」。練った演技と深い物語で圧倒した「メガネニカナウ」。未知の演劇を追及した「劇団不労社」。見事な芸術設計の「猟奇的ピンク」…ほかも皆、実に個性的なチームばかりでした。ティーチインの時間には観客の皆さんの発言も多くあり、あわせて大きなひとつの祭りになったと感じます。1年目と2年目の出場劇団の皆さんが来場し交流している姿も見かけ、胸が熱くなりました。これも演劇祭の良さですね！
皆さんの今後のますますの活躍を楽しみにしつつ、同時に自分もますます作り手として頑張る気持ちになりました。
3年目という関西演劇祭にとって節目の年。コロナ禍中の開催は2年目になるが、運営側もそれに怯むことなく感染防止に努め、観客を入れて開催された。どんな状況であれ、演劇人に演じる環境を作ろうと努力する関西演劇祭の覚悟とその熱い想いは、観客に伝わったのではないかと思う。
3年目にもなると、参加者にもかなり浸透しているようで、歴史の長い老舗劇団から、注目の個性派劇団など、人気・実力・知名度などを兼ね備えた面々が集結していると聞いて大いに期待した。毎年、未知の才能を知るという喜びに浸っているが、今年はこれまでの２年に比べると完成度やクオリティーは高いものが多く、破天荒さを感じさせるはみ出した劇団が少なかったのは少し残念でした。
とはいえMVOに輝いた「メガネニカナウ」は、コロナ禍の中で足止めを食らった演劇人たちの心情を反映させた即時的な内容で、演劇愛に満ちた素晴らしいものだった。他にも「劇想からまわりえっちゃん」のスピード感とヴァイタリティ、「project真夏の太陽ガールズ」の青春の輝きとエモさ、「劇団不労社」の不快になるほど鋭利な独自性などが特に記憶に残った。個人的には、寺井竜哉（メガネニカナウ）や滝川楓（project真夏の太陽ガールズ）などは即戦力として起用してみたいと思えるような俳優たちでそんな新しい才能にも出会えました。
スペシャルサポーターとして3年間充実した時間をありがとうございました。今後も関西演劇祭が続いていくことを切に願っております。
関西演劇祭2021を終えて
多くの皆さんに支えられて実現した関西演劇祭が無事に終わりました。
10劇団を拝見していて、プロとアマチュアの境目って何なのだろう…とつくづく思います。才能にプロもアマチュアもなく、観客の反響でその作品の評価が決まります。
ティーチ・インというオープンディスカッションの場で、観客も参加して、想いをぶつけ合い、それが作り手にも影響し、2度目、3度目の上演時に作品が進化していく…それを目の当たりにした時、演劇はやはり生ものだな…と実感できます。
そのライブ感と熱気、これは、劇場でしかなかなか経験できないものであります。ぜひ来年もこの感動を体験しにいらしてください。そして、ティーチ・インにぜひご参加下さい。
ニューノーマルな世界でも演劇は生き続けるでしょう。それは、今回参加いただいた10劇団の皆さんの熱気や情熱を見ると明らかです。そんな世の中で、何を届けるのか、そして、何を感じて持って帰って貰うのかますます問われるようになるのでしょう。観客の期待に応えられるよう、皆で頑張って行こうではありませんか。来年はどんな才能が集結するのか、本当に楽しみです！